SDGsとは、国連のサミットにおいて定められた持続可能な開発目標のことです。達成目標である2030年まで10年を切ったいま、SDGsへの取り組みを重要視している企業が国内外を問わず増えています。
持続可能な世界を実現するため、2030年までに達成すべき世界共通の目標として認識されています。日本国内においてもSDGsに対する注目度は非常に高く、すでに多くの企業がSDGsを意識した取り組みを開始しています。
SDGsには17の目標があり、さらにそれを細分化して169のターゲットが定められました。世界全体が抱えているさまざまな課題を含んでいるため、世界各国が協力しながらSDGsの目標達成を目指す必要があります。
1.損保ジャパンのSDGs経営
損保ジャパンは、「すべての人々・地域・社会に、たくさんの笑顔と活力あふれる確かな明日をお届けする」というビジョンを掲げ、本業を通じた社会課題解決を目指す「SDGs経営」に取り組んでいきます。
社会変革や消費者の意識変革が加速するなか、損保ジャパンは、社会変容の主要な担い手になることを 目指し、以下の3つの観点から持続的な「社会価値創造力」の向上に取り組んでいきます。
1 祖業である損害保険事業を通じた社会への更なる貢献
2 防災・減災や自動運転などの新事業領域での新たな社会価値創出
3 自社の温室効果ガス排出量の削減、人材育成、地方創生等への取組み
2.具体的な取組み
(1)損害保険事業を通じた貢献
損保ジャパンが長年培ってきたパートナーシップ(SDGsの目標17)を基盤として、価値創出に資する商品・サービスを開発・提供し、代理店とともに日本全国の各地域における新たな価値創出に取り組んでいきます。
【価値創出に向けた商品・サービスの提供】
あらゆるリスクに対する備えの提供 | モビリティ |
・事故を減らし、事故時にも安心を届ける通信機能付きドライブ レコーダーを活用した安全運転支援サービス 『Driving!』 ・マイカーを手放した方の移動リスクを補償する『UGOKU(移動の 保険)』 ・スマートフォンの「ながら運転」を防止する『ながら運転防止 サービス』 ・安心・安全なシェアリングに向けた『駐車場シェア専用保険』 ・地域防災を支える『消防団災害活動用自動車保険』※消防団員が災害活動等を行うためにマイカーを使用している間の事故を補償 ・地域の移動を支える『移動支援サービス専用自動車保険』※高齢者の移動支援を担うボランティアドライバーの運転中の事故を補償 |
あらゆるリスクに対する備えの提供 | 健康・働きがい |
・役員および従業員の疾病リスクまで企業を取り巻くリスク包括して補償する『メディカル・マスター』 ・入院時の生活を補償・サービスでサポートする実費型医療保険『入院パスポート』 ・本業の企業が被る副業中の労災リスクを補償する『副業パッケージプラン』 ・ワーケーション先での業務用機器・ケガを補償する『ワーケーション・マスター』 |
事故や災害を未然に防ぎ、レジリエントな社会に貢献 | 防災・減災 |
・居住地の自然災害リスクを正しく把握できる『THE すまいのハザードマップ』 ・中小規模工場へのリモートでの防火対策強化を支援する 『QRC サービス』 ・AI 活用による床上浸水時の保険金を自動算定する 『SOMPO水災サポート』 |
経済・社会・環境が調和したグリーンな社会づくりへの貢献 | エネルギー |
洋上風力発電事業者の洋上風力固有のリスク評価サービスと包 括保険をワンストップで提供『ONE SOMPO WIND サービス』 |
(3)自社の取組みによる貢献
自社の資産・インフラを活用した取組みおよび社員の幸せや働きがいのベースとなるダイバーシティ &インクルージョンの推進、社会価値創造に向けた多様な人材の育成等を加速することで、SDGsの 達成に貢献していきます。
【気候変動対応と人材育成の取組み】
経済・社会・環境が調和したグリーンな社会づくりへの貢献 | 気候変動 |
・本社ビルの再生可能エネルギー導入(2021 年) ・全自社ビルの再生可能エネルギー導入(2030 年まで) ・社有車の EV・PHV 化推進、地域拠点の防災ハブ化検討 ・投資先に対する ESG エンゲージメントの推進 |
未来社会を変える人材集団の実現 | 人材育成 |
・ダイバーシティ&インクルージョンの推進(女性管理職比 2023 年度末 30%、障がい者雇用比率 2023 年度末 2.3%以上) ・オンライン企業内大学「損保ジャパン大学」の展開、社外パートナーとの人材育成プログラムの検討 ・「ビジネスラボ鶴岡」の活用による企業イノベータ人材育成プログラムの開発・展開 ・社内ボランティア組織「ちきゅう倶楽部」をはじめとする損保ジャパンの社会貢献活動の進化 |
【自治体や地元企業との共創を通じた社会価値創出】
事業活動から得られるリアルデータと提携パートナー企業が保有するノウハウ・技術力を生かしたデータ分析、200を超える自治体との連携協定の活用、地元企業との共創等を通じて社会価値創出に取り組み、地域課題の解決に貢献していきます。
3.今後について
ダックスクラブは、世の中の変化を的確にとらえ、全国に広がる代理店ネットワークを通じて地域における新たな価値創出の機会を増やし、社会課題解決に資する商品・サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値向上に取り組んでいきます。